【foodpanda】
滞在中、foodpanda のデリバリーサービスにはたいへんお世話になった。残念ながら日本では2022年1月末日でサービスを終了している。すでに日本でダウンロードしていた foodpanda のアプリ。タイでは基本、タイ語の表記ではあるが、英語、日本語にも不十分ながら対応している。バンコクではこの手のデリバリーサービスが充実しており、おなじみの GrabFood や LINEMAN などが多く存在する。今回の滞在では、最も使い勝手のアプリとして評判のある foodpanda を選んで注文した。
滞在先でアプリから注文、デリバリーしてもらうというのをやってみたい。他の滞在者もロビーで配達品を直接受け取っている。フロント横にはデリバリー品の受取り用のスペースがある。何よりもレストランや食堂のテーブルではないので、部屋でじっくりと英語と日本語でメニューを選ぶことができる。さらに配達の時間帯などの条件が揃えば、割引クーポンや配達無料のサービスが受けられる。大抵の場合、30分から40分ほどで注文の品が届けられた。
【食べる・ローカル飯⑤】
街を散策して部屋に帰ってくると先ずシャワーを浴びてさっぱりしたい。そうすると晩飯を食べにもう一度出かける気にはならない。そんな時はフードデリバリーが便利だ。
日本であれば、同じ店の同じ料理であっても、宅配用の高い価格設定にしてあったり、ゴーストレストランなのか、素人が作ったの?というような美味しくない料理が届けられたりと、満足度は決して高いものではなかった。しかし、タイではそのようなことはなかった。できたての料理があちこーこーで届けられ、近所のタイ料理であれば150バーツ程度でお腹がいっぱいになった。
中華料理、日本料理、西洋料理といろいろあるが、まずはタイ料理を選ぶのが道理であろう。位置情報が利用され、プロモーションとともにアプリに現れた Krua Khun Jin に注文した。
Stir Fried Mixed Vegetables with Rice(八宝菜飯?)60バーツ + Crispy Pork(トッピングのカリカリ豚揚げ)10 バーツ、Spicy Glass Noodles with Minced Pork Salad(スパイシー春雨ミンチ豚肉サラダ?)80バーツの2品で配達料金は無料、計150バーツであるが、45バーツの割引クーポンで、支払いは105 バーツとなった。あまりにも安い。これは過当競争か?と思わせる価格である。
レジデンスのエントランス前に、foodpanda のバイクが止まる。渋滞、排気ガスの中、車間をすり抜けバイクを走らせる配達人の煤けた手にも感謝。配達人にチップを含めて130バーツを手渡す。ワイ (ไหว้) とともに「こっぷんかー」。いえいえ、こちらこそ渋滞の中、「ありがとう」である。
サラダとあったので、野菜不足を補うためにもう一品注文したが麺類一品の分量だった。タイの料理は一品ごとの分量が少ないと感じる。空腹であれば少々多めでも構わないが、料理の分量がどれだけかわからない。そこは食べきれなければ、冷蔵庫に入れて明日食べればよいと考えよう。
「スパイシー春雨ミンチ豚肉サラダ?」が、ナンプラー臭くてかなり辛い、美味くて辛い、辛くて旨い。頭の芯が熱くなって、かっと発汗する辛さだ。Spicy と表記のあるものはやめておくべきだった。タイ人が Spicy と表記するぐらいだから本当に辛い。おかげで「八宝菜飯?」が印象に残らなかった。今後、料理を注文する際の教訓としよう。
シンガポールの Tiger Beer を流し込み、辛さを和らげながら食べる。さすが辛い料理にも合う Tiger Beer。近くのセブンで 490ml サイズ、54バーツで購入。日本で買えば 330ml で330円。自宅での普段の飲みでは予算をオーバーである。海外では多くの海外ブランドビールに安くありつける。これもビールを飲むために生きている人間にとっては嬉しいところだ。
【食べる・ローカル飯⑤】
foodpanda の便利さに味を占め、今日の晩飯もデリバリーで注文しよう。今日は辛くないタイ中華にする。ここ2、3日、いささか食べ過ぎなのでシンプルに焼き飯とスープの類にしよう。アプリで候補が次々と現れる。Kuaitiao Kai and Kao Mun Kai Hainan (Rama 4) という名の店、ハイナン(海南)と読める。タイ中華であろうか、店の名前からして美味しそうだ。
Chicken Fried Rice(鶏焼き飯) 67バーツ、Omelette Clear Soup(卵スープ) 87バーツを注文。配達料金が 20バーツ、45バーツの割引クーポンの適応で計129バーツであった。
しかし、シャワーを浴びている間に一緒に注文した卵スープがキャンセルされたらしく、到着したのは鶏焼き飯のみ。支払いは42バーツ。焼き飯の量が予想したよりも少ない。だが、この焼き飯がけっこう旨いのだ。インディカ米特有の風味があり、ぱらぱら卵チャーハンである。足りない。この3倍量を食ってもいいぐらいだ。どうも多すぎたり、足りなかったりと、食べたい分量を注文することができずもどかしい。
【食べる・ローカル飯⑥】
今日は洗濯日、一生懸命に観光する必要は全くないので部屋でゆっくりと過ごす。昼飯は簡単に、foodpandaでお粥をデリバリー。歩いて行くには疲れる距離にあった Jok Moo Mae Suree (โจ๊กหมูแม่สุรีย์) に注文した。
お粥が美味しい有名店であるらしい。Congee with Pork and Egg(豚肉と卵のお粥)60バーツと、最小注文が70バーツなので Egg(半熟卵)10バーツを追加した。そこに配達料金13バーツが加わり83バーツ。350円程度で配達してもらうのも気が引けたのでチップを含めて100バーツを手渡した。
とろとろに煮込まれた粥が旨い。日本の茶粥とか、台湾のさつま芋粥ではなく、具沢山の広東粥が好みだ。30分も経たないうちに配達人が届けてくれる。ほんと便利でありがたい。そのまま食べれないほどのアツアツ、大きいコーヒーカップの2杯分はあった。
便利で美味しいので foodpanda のデリバリーをついつい頼んでしまう。見方を変えれば、見知らぬ地でローカル飯を安価に滞在先に宅配してもらう。そこに住んでいる感覚であれば普通のことである。フードデリバリー、これも海外での食事の楽しみ方の選択肢が一つ増えたことになるだろう。恐るべしスマホ・アプリ社会でなのであるが。
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