【FIRE】
ご存じキリンビバレッジから販売されている缶コーヒー。その発売は1999年の秋から。それまでキリンの缶コーヒーと言えば「ジャイブ」だった。学生の頃、学食での昼食後によく飲んだものだ。
今では信じられないが、当時は学食でもタバコが吸え、臭い副流煙を吸わされ気分を害した。テーブルに置かれた業務用トマトケチャップの大きな空き缶が灰皿。
何故か、良い思い出も、悪い思い出も、缶コーヒーとタバコの臭いと記憶の中で結びつく。
労働者が吐き出すタバコの匂いと茶色のヤニ、疲労が染みついた陰鬱な社内の休憩室の隅には、缶コーヒーを売る自販機が設置されていた。
微糖であっても、口の中に残る甘ったる感が好きになれない。だが、たまに飲みたくなる缶コーヒー。糖分が多く、習慣性のある嗜好飲料。コンビニでもまず買わない。
今ではドリップコーヒー一択、砂糖なし。
コロナ元年(2020)から2年、FIRE(Financial Independence, Retire Early)というワードが缶コーヒーに加えて浸透した。ファイア、経済的に自立し、サラリーマンを早めに退こう。そして自らを取り戻そうではないか。
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